北方謙三
文庫本



三国志 三の巻 三国志 三の巻
  玄戈の星(げんかのほし)

混迷深める乱世に、ひときわ異彩を放つ豪傑・呂布。
劉備が自ら手放した徐州を制した呂布は、急速に力を付けていく。
圧倒的な袁術軍十五万の侵攻に対し、僅か五万の軍勢で退かせてみせ、
軍雄たちを怖れさす。
呂布の脅威に晒され、屈辱を胸に秘めながらも曹操を頼り、
客将となる道を選ぶ劉備。
公孫讚を孤立させ、河北四州統一を目指すえん袁紹。
そして、曹操は、万全の大軍を擁して宿敵呂布に闘いを挑む。
戦乱を駈けぬける男たちの生き様を描く、
北方謙三の〈三国志〉第三巻。

公孫讚のさんは王偏です

玄戈の星 目次
 光の矢
 情炎の沼
 原野駈ける生きもの
 追撃はわれにあり
 海鳴りの日
 滅びし者遠く
登場人物
劉備 りゅうび 漢の中山靖王劉勝の子孫。184年関羽、張飛と義兄弟の契りを結び、黄巾討伐に参加。陶謙から徐州を委ねられるほど力を有するようになる。
関羽 かんう 劉備、張飛と義兄弟になり黄巾討伐を行う。191年、董卓討伐軍に加わり、華雄を斬って勇名を馳せる。
張飛 ちょうひ 劉備、関羽の義兄弟。
趙雲 ちょううん 公孫讃の配下であったが、劉備に従うようになる。
麋竺 びじく 徐州の太守。国を捨てて劉備に従うようになる。
曹操 そうそう 20歳で朝廷に出仕し黄巾の乱の鎮圧にあたる。189年、陳留で挙兵、翌年諸侯とともに董卓を討つ。
夏候惇 かこうとん 曹操の武将。

夏候淵

かこうえん 夏候惇の従弟。
荀或 じゅんいく はじめは袁紹の手下だったが、曹操の許に身を寄せる。 
許楮 きょちょ 戦死した典葦の後を受け曹操の警護役にあたる。
程c ていいく 曹操の深い信頼を得た謀臣。
郭嘉 かくか 荀或を通じて曹操に仕える。作戦立案に長けた側近。
孫策 そんさく 孫堅の長男。191年、父に従って劉表を攻める。
孫権 そんけん 孫堅の次男。
太史慈 たいしじ 敵方の武将だったのを孫策が惚れ、麾下に加える。
周愉 しゅうゆ 孫策と義兄弟の契りを交わす。
公孫讃 こうそんさん 幽州の将軍。廬植門下で劉備の先輩にあたる。
袁紹 えんしょう 後漢の豪族で四代にわたり三公を出した名門に生まれる。何進に宦官の撲滅を勧める。董卓討伐にあたっては諸侯の盟主に立てられる。
袁術 えんじゅつ 袁紹の弟だが兄とは対立。
呂布 りょふ 丁原の義子であったが、後に丁原を殺しての董卓の義子となるも、二度目の義父もその手で殺した。
劉表 りゅうひょう 後漢皇族の末裔。荊州剌史をつとめる。191年、玉璽を携え帰国した孫堅と争う。
劉鴛 りゅうえん 幽州の太守のとき、劉備を見出す。その後益州の牧となる。
張魯 ちょうろ 五斗米道の三代目の教祖として漢中を支配する。
張衛 ちょうえい 張魯の弟

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